2016.10.31 01:57目覚める幼児期、自我が芽生えるのは3、4歳からと言われます。その頃から養われるのが「自己決定力」です。自分で考え、判断し、決断する力。身近な例として、母親は子供の体をゆすり起こし、無理やり洋服を着替えさせ、ご飯食べさせ、送り出す。時折、通学路で眠そうにフラフラ歩いている子供を見かけます。一日が始まる朝、眠っていたい自分と、起きなければと思う自分が存在します。これからの季節はますます、その二人の自分が行った...
2016.10.29 03:26志しパナソニック創業者である松下幸之助氏。経営者となれば一度は必ず心に触れるであろう人物。私自身が尊敬する経営者の一人です。住宅づくりを生業とする私にとって、志す先が氏と同じだと知ることができた瞬間、改めて身の引き締まる思いがしました。「住まいは人間形成の道場」孟子のことばに〝居は気をうつす〟というのがあるそうだ。つまり、住まいというものは、そこには住む人の心を変化させ、一つの性格を形づくる力をもって...
2016.10.26 04:45立体設計お客様の低年齢化や都市集中化で間取りの縮小化が進んでいます。低年齢層は家賃並みローンでマイホームを夢見ています。若者の都市集中化は土地購入費が高く、建築費に回す予算が少なくなります。高品質住宅の義務化よる資材や人件費の高騰も、建坪減少の原因です。建坪の削減対象になるのは収納スペースが一番先ですが、お客様が求めているのも一番が収納スペースです。この矛盾を解決するには1・2Fだけの平面設計から、使われ...
2016.10.19 06:41人の役に立つこと「ものづくり大国」と言われる日本人の気質を活かして世のため、人のためになる様々な製品を創り出している経営者は多く存在します。そして、その経営者たちはものづくりを通して人の役に立ちたいと皆、願っています。私もその一人です。司建設株式会社 取締役会長 松井 健司3人の娘と9人の孫と50名の優秀な社員、そして優れた技術を持った80社の協力企業に囲まれている私はエアムーブ工法という自社で開発したシステムを...
2016.10.15 00:51井の蛙大海を知らず井の蛙大海を知らず狭い世界に生きていると広い世界があることを知らずにいるという意味の諺。これには「されど天の高さを知る」という続きがあります。「井の蛙大海を知らず されど天の高さを知る」深い井戸の中は左右前後と狭いけれど、見上げれば一直線で太陽、月、星の動き、遥かなる宇宙を視ることができる。そして、雑念に惑わされることなく、天地の道を追い求めることができる。創業間もない若かりし頃、住宅づくりの基本...
2016.10.08 09:54社長業とは会社や社長が存在する意味は他者からの助言や書物を通して、概念は理解できます。しかし、それを現実化するために私自身は何を会得して、何を実践しなければならないのか。思いあぐねていたある時、中小企業家同友会と出会い、経営理念を成文化することを学びました。その後、京セラ創業者である稲盛和夫氏の盛和塾では、経営哲学「利他の心」の重要性を学びました。稲盛氏の経営に対する燃え上がる情熱に感化された私は、仏門に身...
2016.10.07 06:28社長とは会社を経営するということは社長、つまりリーダーは何をするべきなのか。人間が集団で生きることの基本を確立できたのは、狩猟時代にあると言われています。狩りをする集団の「長(おさ)」は狩りを成功させるために、様々な準備と役割分担、配置を考えます。弓矢を作り、射る練習をする。犬を飼いならし、勢子の訓練をする。しかし弓矢を作ることが得意な者が、弓を射ることも得意とは限りません。弓を射る者は、獲物を追い込む、...
2016.10.06 06:30会社とは「会社」とは何か?この疑問にぶつかったのはもう随分前になります。当時27歳、今から37年前です。がむしゃらだった私にとって、会社と何か、社長とはどうあるべきか、など考える余地はありませんでした。しかし社員が一人増え、二人増えると私は「社長」と呼ばれ、当たり前ですが、私が立ち上げた会社を周囲は「会社」と呼ぶようになりました。ふと、会社とは何なのかを理解せずに経営をしている自分に不安を抱くようになった...